今日は、久しぶりにしずおかオンラインが発行している
フリーマガジンイエタテでの撮影から。
この日はモデルハウスの撮影ということで、秋晴れが美しい午前中に某所へお邪魔しました。
リビング、キッチン、ダイニングが大きな窓で開放されて家の外と中とのつながりが気持ちよいフロアの場面。デッキへは右手奥の洗面スペースからも出入りすることもできます。
風が心地よくて過ごしやすい空間なのですが、撮影には厳しい条件でした。
それは、明暗差が強烈で建物の外の明るさを基準に撮影すれば邸内が暗く写り、邸内の明るさを基準にすれば外が飛んでしまうため、そのままではフロアと外とのつながりがわかりにくい写真になってしまうのです。
撮影の仕事は時に、この明暗差をいかに克服するかというところに課題が生まれることがあります。
また、指定された日時、撮影時間は120分程度で10~15場面撮影し、撮影人員は私一人(ときどきイエタテ編集部の方も手伝ってくれます)という条件も課題と言えば課題といえるかもしれません。
さて、このような明暗差が大きい被写体の解決手法は様々ありますが、すぐに思いつくのは下記の4つが考えられるのではないでしょうか。
1.画像処理を前提に複数の写真から一枚の写真を合成する(今回、ただし、合成手法にもいろいろあり今回の手法は比較的短時間で出来るため編集者を待たせることなく作業を進めてもらえる)
2.照明を邸内外に配置して邸内が外と同じ明るさになるよう照らして撮影する
3.邸内と外の明るさが同じくらいになる夕暮れに撮影する
4.条件の厳しい撮影を避け、そこを撮らなくても読者に伝わる写真構成にする
この日の条件ですと、2を行なうには時間と照明の数が足りず、また別の考え方をすれば、採光の設計を無視した光を作らなければならない可能性が発生する、3ですとせっかくの晴天が表現できないということで1の選択が残りました。
そして、4がある意味、もっとも建設的且つ効率的な方法なのかもしれません。
・・・だけど、ちょっと撮ってみたかったんですよね。このアングル。
確かに旧来の写真と比較すればトーンに不自然さを感じる方もいらっしゃると思います。
ですが、このアングルでなければこの空間の配置や魅力は伝わらないのではないかとも考えました。
いずれにしても、この写真はページの構成要素のひとつになります。
他の写真との組み合わせで不採用になることも考えられます。
本の発行時にすべての結果が発表されるそのときを、ちょっとドキドキしながら待つことにしたいと思います。