夏の休日。
写真好きだった伯父のカメラが手元にやってきました。
1973年発売のミノルタ SRT SUPERと1971年発売のニコン F2です。
これらはいずれもフィルムを使うレンズ交換式の一眼レフカメラで、タイトルのロッコールやニッコールという単語は、それぞれのメーカーのレンズ群の名前です。(ほとんどのレンズは異なるメーカーのカメラに取り付けることはできない仕様になっています。)
ロッコールはROKKOR、ニッコールはNIKKORと表記されますが、この最後のRについて調べてみると当時のレンズ名称のつけかたの風潮だったそうで特に意味はないようです。ちなみにロッコーとはミノルタの創業地に近い六甲山(神戸市)から名付けられ、ニッコーとは、当時のニコンの社名である日本光学が由来です。
さて、レンズはメーカー毎,製造された時代毎に特徴がありまして、例えば、ロッコールは柔らかい描写をすると言われています。
もちろん、この柔らかい描写とは、同じ条件で複数のレンズを撮り比べたときに初めてわかるので、出来上がった写真を見ただけでは、その写真が作られたレシピはわからないことが多いのです。
そんなフィルム撮影全盛の当時、書店売りの写真雑誌では、レンズとフィルムの組み合わせを変えながら同一条件で撮影したデータをよく掲載していました。
フィルムもレンズと同じく画質を決める要素のひとつですから,この組み合わせがある程度わかれば、自分が得たい画質を見つける手がかりとなるので、こうした記事は保管をしておき事ある毎に読み返しておりました(もっとも、複数のメーカーの機材を手元に置くことは経済的に厳しいわけで、実際は記事に夢を見させてもらっていたわけです)。
今となっては,写真好きの伯父が、どうしてこの2種類のレンズ群を選んだのかは、もはや聞く手だてがありませんが、こうした演出のない記事はそれを読む人にとって,きっと有益なものになるのだろうと思います。そして、記事だけでなく写真の撮り方も。
被写体をより良く撮りたいのが撮影者の願望ですが、信頼してもらえる写真とはどんな写真でしょうか?
そんな命題を今日は伯父から与えられたような気がしています。