長沼駅脇の踏切をポールトレーラーに載った車両が通過する。鉄道車両が道路を通行しているのです。
2015年12月17日深夜2時20分
静鉄不動産が発行する会員情報誌、
+S maison(プラスエスメゾン)の撮影で、静岡鉄道の長沼車庫にお邪魔しました。
2016年の3月から新しいA3000形と呼ばれる新型車両が登場することに関連して、改めて静岡鉄道の歴史を振り返るという主旨での取材でした。
静岡鉄道と言えば、地方私鉄でありながら通勤時間帯は首都圏の鉄道と同じくらいの本数で列車を運行していることがよく知られています。便利なんですね。僕も撮影がない日は静岡清水線で通勤するため、取材中は見るもの全てに興味津々。編集者の顔色をチラチラ伺いつつも、時間目一杯までカメラは唸りっぱなしとなりました。
+S maison vol.14号は12月末から順次静岡鉄道の主な駅でも配布される予定です
それから、およそひと月後のことです。新型車両の搬入が行なわれる情報が入ってきました。
誌面では残念ながら締め切りに間に合わなかった実車の写真ですが、なんとか記録だけでもできないものか。
というのも新形式の車両が新造されるのは、なんと40年ぶり。
どう考えても歴史的な瞬間を撮ることになるのです。
赤い目は反射板なのですが、どこか愛嬌があります
2015年12月15日19時28分 東海道本線富士駅。
逗子にある車両製造工場から機関車に引かれて新型車両がやってきました。甲種輸送と呼ばれる貨物列車扱いで輸送されてきたのです。
顔は白いマスクに覆われていますが、富士山をイメージにしたと言われるClearBlue(水色)の車体が見えます。
ここから、長沼車庫までは陸送されるというのです。
このとき出迎えたファンと報道陣は合わせて40人程。
現場で居合わせた清水市で模型店を営むという男性に話を聞くと「小学生の時に初めて登場したステンレスカー(現在の車両)の印象が強く残っていて、情報を知って見にきました。歳がバレますけどね(笑)」とちょっと自分のことのように話してくれました。
改めて話すことは少ないかもしれないのだけど、この電車に期待している人は多そうです。
A3000形のAには三つの想いがこめられていて、そのうちのひとつは、
Active(活性化する)とあります。
沿線とこの電車に関わった人みんなが元気になれますように。
初冬の寒さがはっきりした深夜の撮影。
3月のデビューが待ち遠しくなる時間になりました。
乗降口にはshizuoka rainbow trainsのロゴとベビーカーを利用するお母さんのためのロゴもついています
流通通りから長沼交差点を右折して国道1号線へ。後方の台車を載せたトラックが新型車両を載せたポールトレーラーの進路を守るように走ります
長沼車庫の入口。写真右側の駐輪場、左側の電柱をかすめるようにして工場に入場していきます。数センチ単位でトレーラーがコントロールされました