〜線香花火を撮ってくれませんか?〜
womo編集部からひとつの撮影依頼があったのは5月の終わりのことでした。
大人だってワクワク♪夏やすみにしたい12のことという企画で手持ち花火を紹介する話が持ち上がったのです。
線香花火?ふーむ。最後にやったのはいつだっけ。
最初にイメージしたのは、花火をやっている母娘。小さな女の子は、お母さんのそばで笑っている。
それは僕の中のイメージであって、編集者からのオーダーは線香花火の手元の様子ということになりました。
線香花火の手元と聞いて、僕は自分の目線を想像しました。自分の視覚の記憶だけに執着してしまいました。
それが、この写真。
3人掛かりで、手が写っていれば、それで線香花火の手元の様子だ。
しかし、撮影後、どうにも違和感が消えず。
確かに線香花火の手元の様子だけど、なにかが違う。どうしたことか。ちょっと焦る。
そのことを担当編集者に話してみても、「いや、ま、大丈夫でしょう」と、何となく奥歯に何かが挟まっている。
あ〜。だめだ。これはまずい。どうしよう。。。
それで、申し訳ないのですが、もう一度撮らせてください。
みんなわかっているのです。最初のカットは、違うということを。
これでは、線香花火の魅力は伝わらないということを。
そして、もしかしたら、僕だけが、そのことに気がつけなかったということを。。。。。
線香花火歴。僕はその経験値が少なかった。
こんなエピソードがあって、冒頭の写真となりました。
定番、お約束、それができなかったことは恥ずべきことでした。
お題に対して、どう答えるか。
それは、お題のことを詳しく知らなければ、できません。
でも、お題のなにかを知っている人は、それが、当たり前なのです。
その差をどうやって近づけていくのか。
それは、生活に対するあらゆる趣向や常識を蓄えていくことに尽きるのでしょう。
でも、それは、自分が全員になることと同じ。
残念ながら、それは難しいでしょう。仙人にでもならなければ、多分無理。
だから、人の話を聞き、話すこと。
今日は、情けないことを書きました。悪い見本。
一発で決めて当然の世界。
また明日から頑張ろう!