しずおかオンラインカメラマン 森島吉直のブログ「旅と街の写真制作」

真心が撮りたい

ー昼間、社内での出来事ー

「難しいんですよ。どうしたら。。。」
と社内の若手に声をかけられる。

取材先のある家は、視覚的なトピックが少ないというのだ。
間取りも外観も、みんなが想像できるもので、視覚的に「おっ!」と思えるものが少ないという。

だからといって、決して駄目な家なのかと言えば、その正反対。
生活するための機能は必要充分以上のスペックで、美しいけど寒かったり、格好良いのだけど、使いにくいということは、まるでないというのだ。
つまり、家族の生活のための道具としての色が濃い家。

それはきっと、タクシーによく使われるクラウンコンフォートセドリック営業車といった働くクルマみたいなものだろう。
飾り気は少ないけれど、乗客も荷物もゆったり乗れて決して当事者=主役の行動の邪魔をせずサポートに徹している。
一日中、そのシートで過ごす運転手にとっても、身体を支えるシートは第一に疲労を軽減するような設計方針となっている。

そして、そこでの楽しみは、きっとクルマそのものには少なく、運転手との会話や車窓からの景色なのだろうと思う。

こうした題材は、僕の場合は逆に写欲をそそられてしまうもの。
どんなものにも、必ず良いときや晴れ舞台があって、絶対に輝く瞬間がある。
それを撮れるかどうかは、その題材をよく知り尽くしているかにかかっていると思うのです。

行動の邪魔をせず、サポートに徹し、主役の力を引き出すもの。
それが、真心だと思いますし、かけがえのない仕事のように思えてならないのです。

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プロフィール
Y.MORISHIMA
(株)しずおかオンラインのカメラマン。おでかけガイド誌やグルメサイト、フリーマガジンwomoを中心に住宅情報誌、セールスプロモーション向けの広告写真なども担当。
eしずおかでは大井川鐵道を愉しむブログ「ファインダーの向こうから」http://oigawashot.eshizuoka.jp
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