写真には、とても大きな特徴があります。
特徴は長所と短所にわけて考えることができるでしょう。
長所は「捉えるべき瞬間をデータやフィルムに定着させることができる」こと。
短所は「その瞬間の写真を見た人が、撮影者あるいは撮影時の被写体と同じ状況を体験する事はかなり難しい」ということです。
たとえば、雪景色の富士山の写真。
それをみて、富士山を見てみたいと思った人が富士山に出会える事はできるでしょう。
けれども、写真と同じ雪景色を見る事は難しいと思うのです。
季節や気温、時間、様々な条件によって、写真に見た雪景色の富士山は二度と現れる事はないはずです。
ところで、一期一会と言う言葉があります。
生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意ですが、撮影者にとって写真もまた一期一会の世界です。
そのときの一瞬に最善を尽くせば、素晴らしい写真が出来るでしょう。
けれども、その研ぎすまされた一瞬は、写真を見た人を落胆させることに繋がるかもしれません。
この命題に対しカメラマンとして、どうしたら良いのでしょうか。
それは、数多く撮る事なのではと思うのです。
ひとつの被写体やテーマに対して、様々な表情を様々な切り口で、あるいは、様々な考え方で、そして、あらゆる方法で撮影し、その全体像を捉えていく。
人の心の中に、様々な感情があるように、捉えるだけ捉える。
・・・ここまで考えて、それが、真を写すと言う事のように思いましたが、さてはて。
以上、年末年始のひとり言。
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あけまして、おめでとうございます!
本年も誠意一杯、精一杯。現場では、やれるだけやって帰ります!
どうぞよろしくお願い申し上げます!