フェリーをおりて、国道136号線を南へ目指して届いた先は、中木という集落でした。
ここから、渡船で透き通る海を眺めようとしたのだけれど、この日はうねりがあって欠航。
でも、港から歩いてみたら、こんな素敵な浜辺がみつかりました。
人影もまばらで、皆、それぞれ。
僕は、波打ち際でずっと波を撮っていたっけ。
西伊豆は、溶岩がゴロゴロしているところも多くて、南の島のリゾートというよりも島嶼(とうしょ)らしい風情が素敵です。
そして、こんな場所に来ると決まって思い出すうた。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に 落ちてゐた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂(たもと)に入れた。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
月に向かってそれは抛(はふ)れず
浪に向かってそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に 拾ったボタンは
指先に沁み、心に沁みた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
-中原中也 月夜の浜辺-
とはいえ、もうすぐ昼。
ぼーっとしていたら、腹時計がボンボン鳴りだして、あっという間にイメージ霧散。
せめて、ツァイスになにか定着できないかと試みて、この地を後にしたのでありました。
涼しげな海風 白い波 馬の群れみたい
煌めく海面がタテガミの如く
波の音が ハッキリ聞こえてきました
学生時代 合宿した伊豆の子浦を思い出しました
最近は 仕事を変えてから 伊豆どころか
連休とれなくて
お出かけがなかなか 行けなくて
出掛けても 疲れ易いので 少し なんだか億劫ですねえ
Posted by ミホリン at 2013年07月19日 01:17