シーサーイドプール 2010.7.25 PENTAX K-7 smc PENTAX DA21mm F2.8 Limited RAW
私事であるが、この週末、西伊豆のホテルへ宿泊した。
仕事ではないが、どうしても宿に泊まると気になってしまうのだ。
さて、今日のホテル。
リゾートホテルを目指したのだろう。
おそらく、バブル期に建設されたと思わせる造形とデザイン、スタッフのユニフォーム。経営母体が変わったという話も聞く。
宿泊した6階からは、眼下に駿河湾が広がり羽田空港へ採掘した資材を運ぶ港やキャンプ場も見える。
エントランスを抜けると、スタッフ同士のゲストに対する情報共有が足りない印象を受ける。
こちらは、「法事」という若干イレギュラーな客ではあるが、地元の方も同じような理由で、ときどき利用しているらしい。
どことなくもたついている理由は、なんだろう。
スタッフを良く見ると、若年層と50歳以上のベテラン層が目立つ。
部屋食の時、なんとなく配膳の動きが危なっかしい若い仲居さんは、ハラハラするも頑張り方が微笑ましく思える。
聞けば、秋田・男鹿半島出身で、この地へ来て2年目。秋田は職がないと話してくれた。
この夏は、団体ではない個人旅行客で300人収容する日があるそうで、接客業の大変さに不安もあるように見受けられるが、
元気いっぱいだ。
このようなやり取りがあると、先般受けた印象とは別に、人間らしさが見えてきて好感が持てる。
ちょっと宿の中に入り込んだ気分になる(それは、あくまで気分の問題だろう)。
けれども、こんなちょっとした会話が、実は旅を彩る要素になることは間違いないと思う。
気になる宿になった訳だ。
あちこち取材するとシステマチックが売り、眼に見えるカタチが売り、サービスが売り、など、様々な形が見える。
流行を取り入れようとする動きは当然だ。
旅なれている人は、宿に対する目が厳しいだろうから、最初に書いた違和感に不満が出る可能性もあるだろう。
逆に見知らぬ土地へ出かけることだけで、何とも言えない非日常感で高揚できる人は、
その西伊豆らしいロケーションやリゾートらしい演出に感動するかもしれない。
また、気心知れた人と「旅行」をする人は、宿よりも仲間との会話に目がいくはずだ。
結局のところ、ゲストは自分はどんな宿に泊まりたいか、そして、それを満たす宿はどの宿かを見極める力が要求されているはずだ。
そして、自分に見合ったドンピシャを見つけたとき、目的はどうあれ、かなりイイ線(満足いくもの)になるだろう。
筆者のように、一人旅が多いと、最後は会話。
今回の場合、あの仲居さんと話をしなかったら、ちょっと外したかなと思えることも、(たったひとりのパフォーマンスで)ひっくり返った。
ここが、旅の面白さだと思う。
しかし、だれかと「旅行」しても、一人旅でものをみてしまう。
こりゃ、まだまだ修行が足りない。
反省するところも、もちろん、たくさんありますが、
感想を書いてみたくなりました。
どうか、お許しあれ。