しずおかオンラインカメラマン 森島吉直のブログ「旅と街の写真制作」

そうだ。手紙を書こうよ。

そうだ。手紙を書こうよ。
島影-朝の下田にて-(伊豆大島)

静岡で暮らす人のための旅行ガイド「しずおか日帰りナビ」の取材も終盤戦。

この日の夜、僕は南伊豆。
翌日の取材にあわせて、前泊をしたのです。

その宿は、全国各地に展開をするホテルチェーン。
都市部ではシティホテルとして、伊豆のような観光地ではリゾートホテルとして営業をしています。

ゴールデンウィークも過ぎて、落ち着きを取り戻した館内。
部屋のデスクのかたわらに、このホテルの外観をあしらった絵はがきとレターセットを見つけました。
そうだ。手紙を書こうよ。
ペイパーペール。
ひさしぶりの感触に、気取ってペンを取りたくなったのです。

ハガキで書けることは、ごく僅か。
そうだそうだ、そうだったなと、結局は無事を知らせる(笑)他愛のない文面でナイトフロントへ。
バックから財布を出そうとすると、

「お代は、結構です。夜が明けたら出しておきますね。」

ちょっと、驚きました。


・・・けれども、よく考えると、これは、とても良質な広告も兼ねているのですね。

宿の外観があしらわれている絵はがきを選んだところで、はがきを出す本人は宿泊してそれなりの満足を得ているはず。
サービスの悪いところのものをわざわざ使うことは、そうそうありません。

その上で、主の目的は、本人の思いや用件を伝えるということ。
リゾートホテルなら、きっとその日、ここで楽しんだことを書くに違いありません。

宿は、大げさに言えば、その手助けをしつつ、さりげなく、自らもアピールしている。

ああ、そうか。
大震災以降「つながる」という言葉が、クローズアップされて、どこでも目にするようになったけど、
とうの昔から、それは、存在していたんだね。

改めて、というか。
でも、それって、とても自然なこと。


翌朝。
ロビーでこの絵はがきに使われている大きなサイズの写真が飾られているのを見ました。
美しい海のそばに建つ、まっ白なプリンスホテル。

この写真を撮ったカメラマンは、いい仕事をしたのだなと、改めて感じました。



kainatsu.同じ空を見上げてる


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Y.MORISHIMA
(株)しずおかオンラインのカメラマン。おでかけガイド誌やグルメサイト、フリーマガジンwomoを中心に住宅情報誌、セールスプロモーション向けの広告写真なども担当。
eしずおかでは大井川鐵道を愉しむブログ「ファインダーの向こうから」http://oigawashot.eshizuoka.jp
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