無題 2010.8.30 Canon EOS5DMark2 EF80-200mm f/2.8 USM RAW
人物に限った話ではありませんが、多くの場合、人の目に自然に入っていく写真は、
自然の光、その場の光で撮影された写真なのではないか?
と、思います。
写真用語では、自然の光を「アンビエントライト」といい、日本語では「定常光」とも呼ばれています。
露出計にも、AMBIモードがあり、これは、「Ambient」の略。
今日の写真は、浜松のFというヘアサロンのスタッフさんですが、店内は大きな窓から入る光が薄いカーテンを通して差し込み、
白い壁を取り巻いて、大変奇麗でしたので、そのままその光を利用する事にしました。
この作例では、窓からの光をメインライトにしながら、影をレフ版(光を反射させる白い板)で跳ね返して消して(抑えて)います。
店内では、外からの光のほか、蛍光灯や白熱灯など色が異なる光が混ざっている事が多く、なかなか思うように撮れない事が多いのですが、条件が良い場所であれば、自然の光は格別です。
もちろん、スタジオでも自然の光のような光を作り出す事は可能ですが、そのためには、大掛かりな設備が必要となります。
コンパクト(と言っても400W)程度のストロボを2灯使った作例が
昨日の投稿の写真ですが、比較すると雰囲気の違いがわかるかと思います。
ストロボが発明される以前は、ガラス張りの天井のスタジオなどもあったらしく、自然の光を利用した撮影が行われていたそうです(現在でも、ハウススタジオと呼ばれるスタジオにはあります)。
ところで、アンビエントといえば、音楽用語の方がよく知られています。
こちらは、環境音楽などと訳される事が多いですが、今日は、そのアンビエントのテイストが少し入った曲をご紹介します。
Nadège「J'Attendrei」